2022年7月17日 沖の瀬レース

(写真は、ギャラリーの「2022年 沖の瀬レース」でご覧ください。)

(動画は、Youtubeをご覧ください。)

筆者(近藤)は、7月17日の沖の瀬レースでコミッティーを担当しました。沖の瀬レースは、師崎水道をこえて、伊勢湾に出て5マイルほど先にある沖の瀬ブイを回航して帰ってくるレースで、年間のレースの中では最長のコースとなるレース。筆者にとっていちばん楽しみにしているレースで、これのコミッティーを仰せつかった時は、他のレースと交代していただこうと思ったが、考えてみれば、本部艇で各ヨットを追いかけて迫力有る写真、動画を撮るには絶好のチャンスではないかと思い、こうなれば、HYCの「やっべえ洋一」になり切ってヨットフォトグラファー、ヨットムービーグラファーになり切ってみようとお引き受けすることにした。

しかし、レース当日は、風が無い。またか、という感じ。スタート海面を矢作川河口ブイではなく、生田ブイにして、フィニッシュも生田ブイにするという短縮コースでレースは行われることになった。

早速、本部艇に乗り込んで、生田ブイを目掛けて疾走。いつものヨットの速度とは比べ物にならない迫力有る走りに大興奮。(この様子は、動画でYoutubeでご報告いたします。)

生田ブイ近くで、アンカーを下ろし、みなさんご要望のDroneを飛ばしてスタートを空撮することにした。(この様子も動画でYoutubeでご報告します。)Droneは気持ちよく飛んでくれたが、いかんせん風がない。各艇の様子を上空から捉えようとするが、Droneの操縦技術も下手くそで、なかなか画面に収まらない。そんなこんなですったもんだしているうちにスタートになった。

しかし、風に乗り切れなくてスタートできない艇がたくさん本部艇の周りでプカプカ浮いている。「エンジンかけてスタートしろ、スタートラインを超えたらエンジン切れ」とレース委員長の檄が飛ぶ。

なんとか全艇スタートを切ったが、風が無いのでなかなか進まない。そのうちカタマランの「萩」からリタイアの連絡。「重い船だからしょうがないね。」それ以外の船は、苦労しながらもなんとか師崎水道を通過し、沖の瀬ブイへと船を進めた。

沖の瀬ブイで再び空撮しようと先回りして待っていると「パーフェクトブレイク」が真っ先に沖の瀬ブイ目掛けてクローズホールドで進んでくる。撮影のチャンスとばかりDroneを飛ばして、「パーフェクトブレーク」をカメラに捉えようとするが、周りが明るすぎるので操縦に使うiPhoneの画面が暗くなり、どこがなんだかわからない。なんとか「パーフェクトブレーク」を捉え動画に収めたが、次の艇が来るまでかなり時間があるので、Droneを一旦、本部艇に引きあげることにした。しかし、この頃、風が強くなり、強風警報が画面から出てDroneを戻すことができない。本部艇がちょうどDroneの風上にいるため風に押されてしまう。これはダメだと本部艇をDroneの下まで移動させ、Droneを下ろし、船に近づいたところでタモで捕獲して、なんとか海に落ちるのを防ぐことができた。

2位との差をかなり空けて「パーフェクトブレーク」が折り返したので、後続艇が沖の瀬ブイを通過するのを見届けていたらフィニッシュに間に合わなくなる。そこで、2位と3位の艇だけをカメラに収めようと本部艇を走らせて、2位をキープしていた「風小僧」をカメラに収め、続いて3位をキープしていた「アテナ」をカメラに収めた。

その後、全速力で「パーフェクトブレーク」を追いかけると野島を超え、佐久島の手前で純白の大きなジェネカーを広げ、疾走する「パーフェクトブレーク」に追いついた。

ジェネカーを開き、疾走する「パーフェクトブレーク」をカメラに収め、急いでフィニッシュ海面に移動し、アンカーをうった。しばらく待っていると「パーフェクトブレーク」が」すばらしいスピードでフィニッシュラインめがけて走ってくる。「パーフェクトブレーク」フィニッシュ。

2位はそれからずいぶん時間が過ぎて、同じく純白のジェネカーを広げた「風小僧」がフィニッシュラインめがけて走ってくる。「風小僧」フィニッシュ。それからまた時間が経ち、今度は、赤い模様のスピンネーカーを膨らませ、疾走する「アテナ」がフィニッシュをめがけて走ってくる。「アテナ」フィニッシュ。その後は、「ゼファー」が「野武士」に追いかけながらもリードを保ってフィニッシュ。続いて「野武士」フィニッシュ。その数分後に「さくら」フィニッシュ。そこから少し時間が空いて「メーべ」フィニッシュ。最後に「AKI」フィニッシュ。暑い中、最後までレースを捨てずに頑張った「AKI]に思わず拍手。

初めはどうなることかと思ったけど、最後は結構な風も吹いて、立派にレースを終えることができました。皆さん、お疲れ様で、そしてありがとうございました。また、レースを楽しみましょう。

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